遅ればせながら西村賢太さんの「苦役列車」を読みました~。
映画はずいぶん前に映画館で観たんですが、原作の本がまだでした。
主演で森山未来くんが出てたのが気になってて、内容が暗そうで面白そうだなと。

内容は、これはもう読み始めて(または映画を観始めて)すぐに気付くんですが、救いが無い。ダメダメな主人公が、少しいい方向に改心したり、成長するのかなって予想でしたけど、全然そんなことない(笑)

なんていったって原作が「私小説」ですから、多少の脚色はあるにせよ、ノンフィクションに近いはずです。そりゃあ人間、都合よく成長できる機会が巡ってくるわけじゃないよなあなんて思いながら観てました。

酒と、女と、その日を暮らす金。作品全体を通して主人公にまとわりついてくるキーワードです。

この主人公、ちょっと生い立ちにコンプレックスがあるんです。勉強は全然できないタイプだけど、感性に変な鋭さがある。酒と女と金を追っかけていながら、ずーっと本を読んでいるんです。ずーっと。汚くて狭い部屋の、端っこに古本屋さんで買った本が大量に積んである。

ハッピーエンドが好きな人にはおすすめできませんが、そうでない人にはぜひおすすめしたい一冊です。

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