◆明るく季節感に富んだ里山はどこへ
 かつて里山は、有機的資源を循環利用させることで人々に持続的な生産、生活の場を与えてきた。薪(まき)や炭を得るために周期的に人手が加えられた林内は、明るく季節感に富み、人間と自然との触れ合いの場となり、和歌や俳句、日本節といった伝統文化にも素材や情景を提供し、発展してきたのである。
 ところが近代になって化石燃料や化学肥料が普及し始めると、大きな役割を失った里山は次第に見捨てられていった。半世紀近くも放置されて木々が密生した林地はいま。昼間でさえ薄暗い、開鎖的な空間に変わり果てている。
 私の主要な調査・研究エリアである九州北部では、シイ、カシ類をはじめとする常緑広葉樹が旺盛に生長じ、そのためヤマザクラやクリなどの落葉広葉樹は、競争に負けて立ち枯れが目立ちだした。また中~低木層も日陰に強い常緑広葉樹で占められ、明るい日照の下で生育するツツジ類などの草木は姿を消してしまった。
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